PUE概算

PUEとは、データーセンターにおけるサーバー消費電力と、本来のコンピューティングに
不要な空調機電力の比率指標のことです。

100Wサーバーで空調機を100W使用すると PUE=2.0
100Wサーバーで空調機を10Wしか使わないと PUE=1.1

となり、PUE=1.0が最良値ですがサーバー内ファンの電力を考慮すると 1.0には
なりません。

計算式は、PUE=(サーバー電力+空調機電力)/(サーバー電力)

簡単な事例を計算をしてみました。
下図を参照してください。

排気分離とは、NTTファシリティ様の言うホットアイル、コールドアイルのことで、サー
バーの排気を空調機の冷機と分離し、空調効率を上げる機構のことを言います。
古来からのデーターセンターでは 1ラック30A(1ラック3KVA)で 100ラックも詰め
込めるセンターは、あまり建設されていないと思います.
サーバー電力を低い目に設定すると100ラックで1200台ほど収納可能とすると
20馬力(56KW)空調機を8台使い、空調機の稼動率を40%として
PUE=2.0 となります。
PUEを下げようと思うと、排気分離して空調機の効率を上げるか、”空調機を減らす!”
ことを実施すれば良いことになります。
排気分離では 1.6前後が限度であることが、EXCELなどでシュミレートすれば、
容易に察しがつきます。

PUEを下げるには空調機を減らせば良いので、空調機を使わないゾーンを作り、
高密度にサーバーを実装すると従来より 約2倍のサーバーを設置出来て、PUEを
1.2以下に出来ます。当然 これらを実施するには実証試験など やらなくては
いけないことが多くあります。

私が8年前に作った日本で最初のブレードサーバー用データーセンターは、外気導入
していませんが、635台のブレードサーバーで PUE=1.3、
外気導入を採用すれば、昨年から稼動している東京の日本ラッドのパイロットプラントで
PUE=1.07となっています。

海外の大型データーセンターも同様な構造で PUE=1.2以下を実現しており、原口
総務大臣の原口ビジョン「2015年までに全国のデーターセンターをPUE1.2以下に
する」に対応は可能です。
ほんとうに5年で全国のデーターセンターがPUE=1.2以下になると 削減される電気
使用料金は1年間で100億円を超えます。
データーセンターの電気代が削減されるということは、サーバーレンタル料金削減に
つながり、クラウドコンピューティング(=Hadoop?)のように 大量にサーバーを
借りるコストも下がり、ソフトウエア分野の方々が多様な使い方でご活躍出来るように
なると思います。