東京大学 工学部 江崎教授主催の
「次世代データセンター勉強会」にて
1ラック30KVA分科会の成果を発表しました。
データセンターを「風量」からデザインすると
運用者に優しい風速1m/sな高密度ラック搭載
データセンターが実現出来ます。
米国BaseLayer社モジュラーデータセンター
YouTubeで公開されています。
90 Day Data Center Deployment (4min)
間接蒸発式冷却器「Oasis™」
データセンターにおける空調電力は大きく、節約したいものです。
データセンターには2ラック10KW程度から数千ラック10MWクラスまで
様々なサイズがありますが、10MWクラスになると年間電気料金が
10億円前後となり、空調電力の省力化は深刻な問題となります。
従来からの冷凍機を使う空調システムは、最新機種設備でPUE=1.4
から1.5となり、100Wサーバーで40Wから50Wの空調電力を使っています。
古い空調機を使っているデータセンターでは、PUE=2.8で、100W
サーバーで180Wも空調機電力を浪費している場合もあります。
日本の場合、秋期から冬期、春期には外気温が低く、外気を導入して
省エネ空調が可能です。外気を導入すればPUE=1.1以下となり大幅な
省電力化が可能です。
しかし、外気導入システムの場合”ホコリ”対策はフィルター機構により
対策できますが、”腐食性ガス””湿度”に関しては別途調整機構が必要と
なります。
特に”湿度”を制御するには、それ相応な電力を使います。
“湿度”を「米国空調学会(ASHRAE)温湿度規格」に合わせて制御する
ためには、外気導入システムであっても、相応な設備が必要になります。
従来からの冷凍空調機は、データセンターでの湿度制御を考慮すると
簡便に使える空調システムと言えます。
“ホコリ””腐食性ガス””湿度”の問題をクリア出来るのが「間接排熱方式」
になります。
「間接排熱方式」なシステムで、海外で多大な実績を出しているのが
Munters社 Oasys です。Oasysは単純な熱交換器では無く、クー
リングタワー同様な気化熱を使い効率良く熱を排出します。
夏期に排熱効率が下がった時には、内蔵されている冷凍空調機を使います。
日本では、東京大学ゲノムセンターに導入されています。
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/03/0326.html
海外では、エクイニクス社のロンドン、オーストラリアの最新データ
センターにおいて大規模に導入されているほか、多数の導入実績があります。
https://www.munters.com/ja/munters/cases/equinix-london/
米国QuincyにあるSabeyデータセンター
https://www.munters.com/ja/munters/cases/sabey-usa-data-center/
合計200台を超える100MWクラスのデータセンターにも採用されています。
スマートフォンは、「常にデータセンタ−と通信」しながら多様で便利なサービスを 提供してくれる時代になった。 そのスマートフォンは、データセンタのサーバ群から「クラウドサービス」を受けている。今後益々のスマートフォン高速化により、データセンタは、さらに高度なサービスを求められ大規模高速化を要求されている。 日本でのデータセンタ消費電力は全国の1%を消費し、2018年には全世界の3%を データセンタ−が消費するという予測もあり、再生可能エネルギーの利用を初め データセンタ−省電力化市場は大きくなる予想される。 本プログラムでは、約10年で消費電力を50%にした様々な技術を紹介し、今後 必要とされる技術検討を紹介する。 1.データセンタにおけるサーバの使われ方 2.熱いサーバを”冷却”するという間違った考え方 3.数年で数倍高速化するサーバ 4.データセンタでサーバ台数が増加する理由 5.最新サーバは暑さに強い 6.サーバ熱を搬送する様々な技術 7.クラウド技術とHPC技術 8.再生可能エネルギー利用の必然性 9.ライブマイグレーションによる省電力化 10.蛇口をひねると使える水道のように情報が使える未来 最新データセンタの実態をご理解いただき、今後必要とされる部品、技術を解説します。
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